逆子(さかご)ってなぜよくないの?
逆子のままだと帝王切開になるケースが多いんです
まず、逆児ってどんな状態かと言うと、赤ちゃんの頭が上(空)に向いてる状態を言います。
通常、ママが立った状態で赤ちゃんは頭を下(地)に向けて成長します。
妊娠中期だとお腹の中の赤ちゃんは成長しながらお腹のなかをグルグルと回ってるので、健診時に頭が上(空)に向いていてもそれほど問題ないようです。
しかし、妊娠後期になってくると赤ちゃんはお産の状態、つまり頭を下(地)に向けているほうがよいとされています。妊娠後期になると赤ちゃんがお母さんのお腹の中をグルグルと回るほどのスペースがあまりなくなってくるので、妊娠後期の妊婦健診で逆児(さかご)だと診断されたらさかごを治すように努力してみてください。
妊娠後期でのさかごで心配なのが前期破水です。正常な状態で破水すると赤ちゃんの頭部が子宮口に栓をして落ち着くのですが、さかごの場合は隙間から破水が止まらず臍帯(さいたい)が脱落する恐れもあります。
では、なぜ逆子だと帝王切開になるかというと、
通常の出産時には、体の中で一番大きい頭から先に産道を通ることで産道が広げられて後の身体もスムーズに出ていくのですが、逆子の場合、大きな頭部が後になることで産道で詰まる恐れやへその緒が必要以上に圧迫されて赤ちゃんが危険な状態になる可能性が高いそうです。ですから、逆子の場合は赤ちゃんの安全を考えて帝王切開になるそうです。
逆子だと全てが帝王切開になるというわけではないようで、
足よりもお尻が産道に近い『殿位』には経腟分娩が可能な場合もあるみたいです。
それでもリスク(前期破水・臍帯脱出・微弱陣痛)は付き物みたいで、途中で帝王切開に切り替えるケースが多いとか。また、病院によってはさかごと診断されると全て帝王切開お行うところもあるので、事前の確認が必要です。
さかご直し体操
さかご直し体操は医師と相談してから
逆子と診断されたとしても妊娠24〜27週であれば約90%、妊娠28〜31週なら約80%、妊娠32〜35週なら約65%が自然に治るというデータがあります。
さかごが心配ならさかご直し体操や鍼灸、外回転術などの方法があるそうです。
さかご直し体操は自宅で一人で出来るので簡単そうですが、妊婦として無理な体勢をとるために、お腹が張ってしまう可能性もあります。ですから、さかご直し体操をしたいと思うならかかりつけの産科医とよく相談してからにしてください。逆子直し体操は100%有効というわけではありません。
さかご直し体操には『胸膝位』と『側臥位』とがあります。
胸膝位は両膝(ひざ)と胸を床に付けておしりをできるだけ高く持ち上げる姿勢。(5〜10分が目安)
側臥位は赤ちゃんの背骨を天に向けて寝る姿勢。(頭が重たくてへそに向けてくるっと回ります)
さかご直し体操はお腹の張りがでる可能性があるので、もし少しでもお腹が張ったり疲れたらすぐに中止して安静にするようにパパも気を付けてあげてください。
逆子のための鍼灸と外回転術
妊娠中に刺激してはいけないツボもあるので要注意!!
医学的な根拠はないそうですが、くるぶしの三陰交(さんいんこう)や足の裏の湧泉(ゆうせん)、足の小指の外側のつめの生え際にある至陰(しいん)というツボをお灸や鍼で刺激すると結果として逆子が直ると言われています。
ただし、妊娠中に刺激してはいけないツボもあるので要注意!!
ツボを刺激することで、ママの血行がよくなって赤ちゃんが動いて正常な位置に戻るらしいです。
外回転術は医者や助産師がママのお腹の外から手を当てて、中の赤ちゃんを回す方法だそう。
お腹の赤ちゃんのおしりを持ち上げるようにして向きを変えて逆子を直すそうですが、
まれに早産や常位胎盤早期剥離を起こすケースもあるので、行っている施設は少ないんだそう。
必ずかかりつけの産科医とよく相談した上で検討してみてください。
僕はこうして妊娠生活を乗り切りました
妊娠中期のときの超音波検査で逆子でしかも降りてきてると診断されました。
医者はまだ心配しなくても大丈夫と言ってましたが、妻はヨガなどの軽い運動を取り入れたり直るように話しかけてみたりして、自然に正常に戻りました。