離乳中期の離乳食作り
離乳中期の離乳食作りは、素材を柔らかく煮る、細かくみじん切りにする、つぶす、がメイン。
初期と比べ、完全にすり潰す必要がないので、少しだけ調理も簡単になってきます。又、食べられる食品が増えてくるので、様々なものにトライできるよう、工夫しましょう。
この頃も味付けは不要ですが、だしを使って、だしの味を覚えさせてあげるようにします。
お醤油などの調味料はごく少量に。大人が食べるような味付けは赤ちゃんにとっては濃すぎるので、気をつけて。
離乳中期の食事 上手な作り方
離乳中期には食べられるものが増えるため、調理する食材も増えてきます。又、可能な限り1つの食材ではなく、複数の食材を組み合わせて出来るだけ多くの食品を摂取できるようにしましょう。
おかゆにきな粉をまぶす、煮たりんごにヨーグルトをかける・・・などすれば、より多くの食品を食べることができますので、工夫しましょう。野菜は輪切りや薄切りにしてから茹でたほうが茹で時間も短くすみますし、つぶしやすいので調理時間も短縮できます。
又、アレルギーの疑いがある場合に、自分の判断で食べ物の制限をしないように。
必ず医師の指示のもと、食べるもの、制限するものをきめましょう。離乳食の中断も、医師の指示に従って行うようにしましょう。
たんぱく質はこの食べ物から摂取!
●ささみ・・・お肉は脂肪分が少ないささみなどから始め、挽肉などにも挑戦。
徐々にレバーなどにもトライ。
●白身魚・・・脂肪分が少なく、淡白な食材を選びましょう。
まずは白身の魚からスタートし、徐々にまぐろやかつおなど、赤身の魚にもトライ。
骨と皮をしっかり取り除り、焼き焦げなども忘れず取り除きましょう。
●しらす干し・・・たんぱく質の他、カルシウムの摂取にも。
必ず塩抜きをして使いましょう。茶漉しなどを使い、熱湯を注ぐ下処理を。
野菜のおいしさを知ろう!
●青葉・・・あくやくせの少ないもので始めます。柔らかく茹で、細かく刻むこと。
ほうれん草などの青菜は、まだ葉先部分だけを使いましょう。
その際、必ず繊維の縦と横に断ち切るようにしてあげると食べやすくなります。
●大根類・・・根菜類も栄養満点。皮を厚めに切って使うと、固い繊維部分を取り除けます。
時間をかけてゆっくり煮込むことで素材のうまみがでてきます。
離乳中期の基本の食事のレシピ
離乳中期では基本のおかゆも水分を徐々に減らしたものを。
バタバタと忙しい朝には、パンをミルクにひたしたものが便利。
最初はミミの部分を使用せず、柔らかい部分から始めましょう。
バナナ・りんごなどの果物も、積極的に取り入れましょう。特にバナナは、便秘気味の赤ちゃんに効果的です。
大人用の食事から取り分けて作る際は、必ず味付け前のものを使用するようにしましょう。
大人の味付けは、赤ちゃんには濃すぎます。
その他、朝ご飯にパンを使ったら、お昼にはうどんやご飯をあげるなど、毎日ローテーションを組みましょう。いつも同じ食事になってないかな?偏った食品ばかりあげてないかな?をチェックするために、食べ物メモをつけておくと良いでしょう。
ここでは7倍がゆのレシピを紹介します。1回に使う量は50g程。まとめて作って小分けにし冷凍保存して使います。
7倍粥のレシピ | ||
材料 | 米1/2カップ、水3と1/2カップ | |
作り方 | @ | 鍋に米と水を加えて火にかけ、沸騰したら弱火にして40分ほど煮ます。 途中で水分が減ったら、水を足しましょう。 |
A | 火をとめたら10分ほど蒸らして出来上がり。 |
上手なごはんのあげかた
離乳中期になると、赤ちゃんはしっかりとお座りができるようになり始めます。ベビー用のいすに座らせ、ママと向き合って食事を食べさせてあげましょう。
又、食事中は赤ちゃんの食べる様子や口の動かし方をしっかりチェック。
離乳食が固すぎたり大きすぎたりすると、口から出してしまったり、喉を詰まらせてしまうケースも。口を上下前後に動かし、リズムよく食べているようなら、やわらかいかたまりを徐々に増やしていきましょう。
食後には引き続き、母乳がミルクをあげるようにしましょう。
赤ちゃんが欲するままに、1日3回程度を目安にしてください。
又、この時期に気をつけたいことは「急いで食事を与えないこと」。
ママは食べ物をあげる時、どうしても急いでしまいがち。まだ口の中に食べ物が残っている状態で次のスプーンを口元に運ばないように。離乳中期の赤ちゃんは、「食べ物を舌でつぶして食べる」ということを勉強中。まだまだ練習中なので、赤ちゃんのペースに合わせて焦らず食事を運んであげるように心掛けましょう。
引き続き、声をかけてあげたりしながら、楽しくコミュニケーションをとる姿勢も忘れないで。「食事は楽しい」と伝えてあげられるようにしましょう。