離乳初期の離乳食ガイド
さあ、離乳食を始めましょう!目安は5ヵ月頃から。成長の様子に合わせて急がず進めていきましょう。
目安としては、首がしっかりすわり、大人が少し支えるとお座りの姿勢がとれるようになれば、初期の離乳食を始めましょう。この頃の赤ちゃんは少しずつ夜にまとまった睡眠がとれるようになり、起きている時の授乳間隔が4時間程になります。母乳やミルクを欲しがるリズムが一定になってくる頃です。
離乳食を始める頃は、赤ちゃんの具合と相談しつつ決めてください。
大人が食べている様子に興味を示したり、食べ物に手を伸ばすようなしぐさがみられるようになると、食事を始めるサイン。スプーンなどを、口に入れても舌で押し出すことが少なくなってきたら、ゆっくりとはじめてみましょう。スプーンを持っていっても嫌がって口を開けようとしないなら焦る必要はありません。もう少し時期をおいて、再チャレンジするようにしましょう。
離乳初期の食事のスケジュールは?
食事の回数は、これまでの授乳時間のうち1回を離乳食の時間にあて、母乳やミルクの前に食べさせるようにします。赤ちゃんの機嫌が良く、お母さんも気分的に落ち着いて見守ることができる時間帯を選ぶようにしましょう。最初の頃は特に時間帯を厳密に決めなくても、機嫌を良い時期を見計らってあげてください。
決まった時間に食事を食べられるように生活のリズムを整えていくのは、離乳食をスムーズに食べられるようになってからでOK。初めは1日1回1さじからスタート。いきなり沢山の量から始めず、少しずつ食べしぐさに慣れることから始めます。
朝起きて授乳終わりや、午前中2回目の授乳前などの、元気な時に1さじあげてみると良いでしょう。
様子を見ながら食事量を1さじずつ増やしていき、1ヶ月程で食べることに慣れてきたら徐々に回数を1日2回に増やします。目安としては、唇を閉じてごっくんとじょうずに飲み込めるようになってから。
離乳食の後は、母乳やミルクを赤ちゃんが飲みたいだけたっぷりあげましょう。
新しい食材を食べさせる時は、慎重に1さじから!
最初は消化の良い10倍がゆなどからスタートして、糖質ものに十分に慣れてきたら、徐々に野菜やたんぱく質などにトライしていくようにしましょう。
肌やウンチの状態をこまめにチェックすることも、忘れずに。
離乳初期の食事の目安
離乳初期の食事の形態は、なめらかにすりつぶした状態。ポタージュのように粒のないトロトロした状態のものからスタートしましょう。
10倍粥やかぼちゃの裏ごしをお湯でのばしたもののように、
スプーンですくって傾けるとなめらかにしたたり落ちる程度を目安にしましょう。
おかゆ・パン・いも類・豆腐・ヨーグルトの他、白身魚もOK。味付けは不要です。緑黄色野菜も積極的に用いましょう。繊維質のものは、ミキサーなどですりつぶして使うと良いでしょう。
食べやすい温度は、人肌ぐらいのあたたかさ。
熱すぎたり冷たすぎたりしないよう、食べ物の温度にも気をつけましょう。
唇を閉じてゴックンと上手に飲み込めるようになったら、1日2回に回数を増やし、離乳食の水分を少しずつ減らしていきましょう。ポッテリとしたマッシュ状のものにしていきます。はじめは舌で食べ物を押し出したり、口の端からこぼれることもありますが、あせる必要はありません。期間をおいてスタートを遅らせても良いですし、絶対に毎日食べさせる必要はありません。どうしても嫌がる日があれば、1日位お休みをしても大丈夫。
この頃は、栄養補給というより、食べることに慣れるのが目的ですので、あまり神経質になる必要はありません。赤ちゃんの様子を見ながら、ゆっくりと進めていきましょう。
上手なごはんのあげかた
離乳食体験は赤ちゃんにとってもビッグイベント。初めてのびっくり体験なのです。
ですので、嫌がったりぐずったりしても焦らないで。ママもリラックスした状態で接してあげることが一番大切です。最初のうちはひざに抱っこしたりしながら、親子でリラックスできる姿勢でスタートしましょう。
離乳食の食べさせ方は、スプーンを赤ちゃんの下唇に水平になるようにのせ、
上唇で食べ物を取り込むのを待ちます。
上唇が下りてきて離乳食を取り込んだら、水平の状態を保ちながらスプーンをゆっくりと口の中から引き抜きます。最初の頃は、食べ物を口に入れても上手に唇を閉じることができずに、口の端からこぼれてしまいます。また、食べ物を舌で押し出したりもします。唇を閉じてゴックンと飲むことができるようになるまで、焦らずゆっくりと進めていきましょう。
逆に、嫌がらずに最初から喜んで食べても、急激に食事量を増やしてはいけません。消化器官が未発達な赤ちゃんですから、お腹を下してしまう原因となります。1日1さじからスタートしましょう。
声をかけてあげたりしながら、楽しくコミュニケーションをとる姿勢も忘れないで。「食事は楽しい」と伝えてあげられるようにしましょう。