離乳食の悩み「離乳食を食べてくれない」
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない・・・ママはとっても心配になってしまいますね。
病気の前後の赤ちゃんは、一時的に食欲がなくなります。
ついつい「どこか具合が悪いのかも・・・!?」と不安に思うことも。
だけど、離乳期の赤ちゃんはけっこう食に対してムラっ気があり、食べたい時と食べたくない時があったり、もっと興味をそそられるものが他にあったりと、健康でもご飯を食べてくれないケースは、結構あります。
特に離乳初期・中期のころは、食事は「食べる勉強」のためのもので、
体を作る栄養素を補充するためのものではありません。
離乳後期によくやく60%程度の栄養素を食べ物から摂取できるようになりますが、初期・中期に体を作る栄養はもっぱら母乳またはミルクから。ですから、食べないことにあまり神経質にならないように。
又、体と心の成長に合わせ、「食べない理由」もいくつかあります。
ここでは、離乳期ごとに、対処法を紹介します。
離乳初期の「食べてくれない・・・」には
離乳初期(5ヶ月〜6ヶ月頃)食べてくれないには、大きな理由は2つあります。
・離乳食を始める時期ではない(まだ早い)
・食べ物が固すぎる
離乳食を始めるのは、だいたい生後5か月といわれていますが、勿論一人一人、そのタイミングは違ってきます。大人が食べているのを見てよだれを出したり、口をモグモグと動かすようなしぐさが見られたら、そろそろスタートの合図。そんな様子が見られないようなら、スタートする時期をもう少し待って、再度チャレンジするようにしましょう。
離乳食スタートが遅くても、あまり不安に思わないで。この頃の食事は、「食べることを覚える」ためのもの。栄養素はまだまだ母乳やミルクでまかなわれています。食べないからといって、体が育たない、なんてことはありませんから、その子のペースで始めてあげるようにしましょう。
食べたそうなしぐさをしてるのに食べてくれない時は、食べ物の固さをチェックしてみましょう。
スタート時期の食事は、裏ごしをしたりすり潰して、飲み込みやすいトロトロとした状態がベスト。
温度は大人が「ぬるい」と感じる温度です。
スプーンを口の付近に持っていって、嫌がる様子を見せたら、温度も確認して。
機嫌の良い時を見計らって、焦らずゆっくりスタートしていきましょう。
離乳中期の「食べてくれない・・・」には
赤ちゃんのタイミングで離乳食をスタートさせたのに、離乳中期(3ヶ月目頃から)から食べてくれなくなった・・・口に入れても出してしまう・・・その理由は
・食べ物の固さ
・1さじの大きさ
が挙げられます。この頃の赤ちゃんはまだまだ上手に口を動かすことができません。
なので、離乳食が固すぎたり大きすぎたりすると口から出してしまう場合があります。
食べ物の大きさを小さくしたり、もっとやわらかく煮る・すりつぶしを徹底するなど、調理方法を検討してみましょう。
日によって離乳食を良く食べる日もあれば、あまり食べない日もあります。
他のことに興味があったり、あんまりお腹がすいていないことも・・・1日くらい食べない日があっても焦らずに。離乳中期も、まだまだ食事で摂取できる栄養素はわずかなもの。機嫌のいい時に食べるだけでも、成長に影響ありません。
離乳後期の「食べてくれない・・・」には
この頃(離乳食スタートから4か月頃から)の赤ちゃんが離乳食を食べない理由は、この時期の赤ちゃんが好奇心旺盛だからということが挙げられます。この頃、赤ちゃんがひとつのことに集中できる時間は、15〜20分程と言われています。
食事の途中で遊び食べをはじめてしまったり、落ち着かなくなったら、食事を一旦切り上げてみると良いでしょう。
ただし、この頃の「遊び食べ」は、成長にとっても大切なこと。
遊び始めたからすぐに食事を片付ける、のではなく食事時間は30分程度とし、その間に食べた量だけでOKとするようにしましょう。
離乳完了期の「食べてくれない・・・」には
この頃(離乳食スタートから9か月頃)の赤ちゃんがご飯を食べない理由は、
・自分で食べてみたいという意思表示
・スプーンを運ぶペースが速すぎる
などが挙げられます。ベビーはこの頃、何でも大人のマネをしてみたり、自分でやってみたい、好奇心旺盛な時期。スプーンを持ちたがるようなら、ベビー用のスプーンを使って自分でも食べられるようにしてみましょう。
又、ものをつかんで食べるのも大切なこと。感触と触感とで、食べ物を確認しているのです。初めはうまく食べられなくてこぼしてしまっても、出来るだけ寛容に、やりたいようにやらせてあげましょう。
ただし、食事と遊びを混同しないよう30分以内とし、だらだらと遊ばせてはいけません。
又、ベビーの食べるペースは、大人が思う以上にゆっくりとしたもの。
「なかなか食べない・・・」と焦るあまり、まだ口を動かしているベビーのスプーンを運んでしまっているケースがあります。食の細い子の場合は、食事にかかる時間が他の子よりも長くかかることもありますが、ゆとりを持って接していきましょう。