離乳後期の離乳食ガイド|妊娠☆子育てnavi【育児編】

離乳後期の離乳食ガイド離乳後期の離乳食ガイド

離乳食後期は、おおよそ9ヵ月〜11ヵ月頃の赤ちゃんの離乳段階をさします。

もちろん、赤ちゃんの成長リズムはひとりひとり違いますので、早く遅く始めた赤ちゃんもいます。離乳食を始めてからだいだい5ヵ月頃がそろそろ離乳後期。目安としては、ハイハイやつかまり立ちができるようになるころ。これまで片手だけだった手も、両手が自由に使えるようになってくる頃でもあります。活発に活動し、何にでも興味を持ちはじめます。

離乳後期になると、赤ちゃんによって食べ方にムラが目立ってくるようにもなります。他のことに熱中して食事を嫌がる日があったり、食べ物を握ったりして遊ぶ「遊び食べ」が始まる場合もあります。

1日2回の離乳食で、食べる量も安定してきたら、そろそろ3回食に進みましょう。

又、上手に上あごで押しつぶし、飲み込めるようになたら歯ぐきでつぶせる程度の固さに変えていきます。徐々に大人の食事への移行が進みますが、焦りは禁物。その子のペースで、慌てずゆったりとした気持ちで進めてあげてください。

赤ちゃんは、毎日変化のサインを出しています。そのサインを見逃さず、次のステップへ移って行きましょう。

離乳後期の食事のスケジュールは?離乳後期の食事のスケジュールは?

1日2回の離乳食で、食べる量も安定してきたら、そろそろ3回食に進みましょう。1日2回の離乳食で、食べる量も安定してきたら、そろそろ3回食に進みましょう。

口の中でリズミカルにかむようになり、自分から離乳食に手を伸ばすなど、積極的に食べる意思が見られるようになったら、3回食への切り替え時期のサイン。食事の間隔を3〜4時間空け、朝・昼・夜と食べるのが理想的です。

又、この頃になると食べ物を舌と上あごでモグモグとかんで飲み込めるようになります。上手に飲み込めるようになったら、歯ぐきでつぶせる程度の少し固いものを徐々にあげていきましょう。左右の歯ぐきですりつぶすような動作がみられたり、歯の奥にある歯ぐきでかむしぐさも増えてきます。

離乳食が3回食へ移行すると、そろそろ大人の皆と一緒に食事をするようにしましょう。離乳食が3回食へ移行すると、そろそろ大人の皆と一緒に食事をするようにしましょう。

この頃から、徐々に生活リズムを作っていくため、毎日できるだけ同じ時間帯にご飯をあげるようにしましょう。

離乳食後は、母乳またはミルクをあげましょう。離乳食とは別に欲するまま1日2回程度あげます。離乳食後は、母乳またはミルクをあげましょう。離乳食とは別に欲するまま1日2回程度あげます。

この時期になると、赤ちゃんは体を作る栄養の約60%を、離乳食から摂取できるようになります。ただ、まだ離乳食だけでは不足しがちな栄養もありますので、食べた量に合わせ、フォローアップミルクを使っても良いと思います。

よく食べる赤ちゃんは、食後の母乳やミルクを欲しがらなくなる時もあります。母乳やミルクを欲しがる赤ちゃんの場合には、この時期に無理に卒乳をする必要はありません。

離乳後期の食事の目安離乳後期の食事の目安

離乳食後期のこの頃、「噛む」という動作を身につける大切な時期です。焦らず練習させてあげましょう。食べ物の固さの目安は、柔らかい完熟したバナナや、柔らかく煮たにんじんが目安。赤ちゃんの歯ぐきでかめばつぶれる程度の固さです。

あじ・いわしなどの青魚、いか・たこ・えび・かに・貝類などもOKになります。あじ・いわしなどの青魚、いか・たこ・えび・かに・貝類などもOKになります。

野菜などはやわらかくゆでてから粗みじんに。白身魚などのたんぱく質は、火を通してから身を細かくほぐし、骨や皮は丁寧に取り除きます。水溶き片栗粉などでとろみをつけると、赤ちゃんも食べやすくなります。

この時期は気づかずに鉄欠乏性貧血になる赤ちゃんがいます。赤身魚、レバーなど、鉄分の多い食品も積極的に離乳食に取り入れましょう。この時期は気づかずに鉄欠乏性貧血になる赤ちゃんがいます。
 赤身魚、レバーなど、鉄分の多い食品も積極的に離乳食に取り入れましょう。

又、緑黄色野菜も沢山の種類をたっぷりと取り入れましょう。

食べ物の量は子ども茶碗1杯程度を目安に。食べ物の量は子ども茶碗1杯程度を目安に。

日によって食べる量にムラが出たり、遊び食べをするようになる赤ちゃんもいます。食べ物を自分の手で持ちながら握って感触を確かめるようなしぐさをしたり、スプーンや食器に手を出したり。赤ちゃんが遊び食べを始めて、いつまでたっても食事が進まない・・・という時は、一旦離乳食を切り上げてみても良いでしょう。

しかし、この遊び食べも成長に重要な要素のひとつ。新しい触感を楽しんだり、大人のする行動に興味を持っているしるしです。

遊び食べを始めたから、すぐに食べるのを中断して片づけてしまう、という必要はありません。

上手なごはんのあげかた上手なごはんのあげかた

離乳後期になると、ベビー用のイスなどにきちんと座らせ、大人と同じ食卓で食べる食事を始めましょう。

ママが食事を口に運ぶ際、スプーンを口の奥まで入れてしまうと、前歯で食べ物をうまく取り込むことができなくなってしまいます。ベビーが食べ物を口に入れてしっかり噛む練習ができるよう、スプーンを口に運ぶ時には注意してあげてください。又、ママはついつい急いで食べ物を与えてしまいがち。ベビーは噛むことを一生懸命勉強している時期だということを、忘れないで。

赤ちゃんが食事に集中できる時間は、長くでも15〜20分程度。赤ちゃんが食事に集中できる時間は、長くでも15〜20分程度。

離乳後期になると、食べ物を手でつかもうとする様子がみられるようになります。手を伸ばし、食べたがるようなしぐさをみせたら、スティック状のゆで野菜などをメニューに加えると良いでしょう。ベビーの食事に対する好奇心を引き出すことができます。

この頃、遊び食べを始めるベビーは、上手に食べ物をつかんだり、口に運んだりが難しく、食べこぼし、食べ散らかしが増えてしまいます。ベビーの好奇心を阻害しないよう、出来るだけベビーの遊び食べにも付き合ってあげられるようにしましょう。

ママはあせらず、イライラせず見守ってあげられるようにしましょう。

食べ物を与えながら声をかけ、食べることが楽しいことだと思える環境作りを心がけましょう。