離乳完了期の食べ物の固さや量の目安
離乳食完了期(1歳〜1歳3ヶ月頃)の赤ちゃんは、大人と同じように味の濃いものを欲しがります。
しかし、欲するままに濃いものを与えてはダメ。
まだまだ薄味を保ち、大人には少し物足りない程度の味付けを心がけましょう。塩や調味料の量は、大人の1/3〜1/2程度を目安に。
食べ物の固さは普通のバナナ程度に。
大きさは7〜8mmのコロコロした状態、スプーンで簡単につぶせるぐらいの固さを目安にしましょう。ごはんなら軟らかく炊いたもの、野菜なら粗みじんより若干大きい位のものを使いましょう。
大人のメニューから取り分けて離乳食を作る時は味付け前に分けて柔らかくします。
大人のメニューから取り分けて離乳食を作る時は、消化のよいものを選び、味付けをする前に取り出し、やわらかく加熱して使いましょう。その際、新しい食材があれば、食べた後の様子をちゃんとチェックするようにしましょう。
この頃になると、食べることやその他、何にでも興味を持ち、自分でやりたがります。
赤ちゃんが手に取りやすい大きさや形を工夫してあげましょう。
野菜をスティック状に切ったり輪切りにしたり、食材を小さくちぎるなどして、赤ちゃんが手に取りやすい大きさや形を工夫してあげましょう。1食の量は、子ども茶碗1杯を目安にしてください。
この頃の赤ちゃんにとって、食事の時間も楽しいもの。自分で食べたがったり、口に食べ物を運んだり。自分で食べ物に興味を持ったり、スプーンなどを使ってみたいという好奇心は、とても大切です。
赤ちゃんは遊び食べをする時期です。
全て大人が食べさせてあげようとせず、赤ちゃんの興味のままに食事をさせてあげることも大切。ついつい床やイス・机が汚れてしまうのを嫌がって、赤ちゃんの「遊び食べ」をやめさせてしまうママは多いもの。ですが、子供の好奇心の芽をつまないよう、出来るだけやりたいようにさせてあげましょう。
離乳食の時間は20〜30分で切り上げるようにしましょう。
遊び食べをするのも大切ですが、遊びと食事の区別がつかなくならないように時間を決めて勧めていきましょう。
離乳完了期の食事 上手な作り方
離乳食完了期になると、大人からの取り分けた食材で離乳食が作れるようにもなります。離乳食の準備も徐々に楽になってきます。
大人のメニューから取り分けて使う際は、消化の良さそうな食べ物を選びましょう。
味付け前のものをとりわけ、まるべく薄味で低脂肪となるように注意しましょう。また離乳食の味付けや形・大きさに注意しながら再度柔らかくなるまで加熱して使いましょう。そろそろ煮る・焼く・揚げるなど、さまざまな調理法で味にバリエーションを出していきましょう。
おやつは捕食と考えて3回の食事で摂りにくい栄養素を摂るようにしましょう。
おやつには普段の食事では使わない食べ物や、果物・いも類を取り入れるなどの工夫をしましょう。おやつとはいえ、栄養価の低い嗜好品的な食材はなるべく避け、あくまで「3食で補いきれない栄養素の補充」であると考えましょう。
離乳完了期に離乳食として食べられる食材・食べられない食材
この頃になると、ほとんどの食材が食べられます。しかし、生魚はまだ食べられません。骨の多い魚も、まだ避けておきましょう。野菜はスティック状にし、赤ちゃんが手づかみで食べられるようにしましょう。固さは大人が指でつぶせる程度、にんじんや大根なら、3cm程の大きさで7〜8mm角を目安にしてあげましょう。
上手なごはんのあげかた
離乳完了期のこの頃、赤ちゃんはどんどん活発に行動できるようになります。又、興味のあることも増え、食事の時間、ベビーチェアなどにじっと座っていられなくなる子も増えてきます。
暴れて心配な時は、床にしっかりと足がつくような安定した姿勢で
イスに座らせてあげると、離乳食を食べる事に集中してくれます。
足が宙に浮いた状態だと、逆に落ち着かずに動き回ってしまいます。食事の時間は座って食べるということも、赤ちゃんに教えてあげられるようにしましょう。
又、何にでも興味を持ち、いろんなことにチャレンジした時期です。手先も器用になってきます。
完了期の離乳食には赤ちゃんが手づかみで食べることがきるものも積極的に取り入れ、
赤ちゃんの好奇心をサポートしてあげましょう。
手でつまめる程大きさの小さなおにぎりやスティック状の茹で野菜、サンドイッチなどが、この時期の赤ちゃんにはピッタリ。少しづつかみごたえのあるメニューも離乳食に取り入れていきましょう。
手やモノを使って赤ちゃん自身が食べたり飲んだりしたがる時期ですが、
まだまだ上手に使うことができません。
お部屋や椅子など、赤ちゃん周囲が汚れてもいいように食事の環境を整えてあげるようにしましょう。