アレルギー食品の上手な「始め方」
人の体には、異物が体内に入ったとき、それに対抗する物質を作り、抗原を排除するシステムがあります。赤ちゃんの頃は抵抗力は弱く、免疫力成長するにつれて徐々に大きくなります。それが過剰に反応してしまい、体に発疹や下痢などの症状などが出るのが「食物アレルギー」。
離乳食の頃は、全ての食べ物が赤ちゃんにとって、「初めて」のものばかり。
離乳食の段階で、その子に合う食べ物・合わない食べ物を見極めてあげることが大切です。
食物アレルギーの原因となる可能性のある食品には、
卵・牛乳・乳製品・小麦・そば・ピーナッツなどがあります。
アレルギー反応の出る食品は、赤ちゃんひとりひとりによって違い、上記以外でも反応を起こしやすい食品が数多くあります。
必要以上に怖がることはありませんが、もしアレルギーかな・・・
と思った時は、早目にかかりつけの小児科で相談しましょう。
ただし、自分の判断でアレルギー食品を排除した離乳食にすることは、絶対にやめましょう。
自己判断で特定の食べ物ばかりを除去してしまうと、栄養不足などの原因になり、赤ちゃんの成長を妨げる事態にもなります。食物アレルギーを起こしやすい食品も離乳食に取り入れ、異変を感じたらすぐに病院に行けるよう、平日の日中などに必ず一度試してみましょう。
食品アレルギーの反応は早くて15分〜12時間以内に反応が出やすい、と言われています。
ですから、その間は赤ちゃんの動向に注意して、見守ってあげるようにしましょう。
こんなアレルギー症状が出たら・・・
新しい食べ物を食べて、15分〜24時間以内にこんな症状が出た時は病院で診てもらいましょう。
食品のアレルギー反応の場合、食べてすぐに反応が起こる場合があります。(即時型といいます)食後2時間程度は、赤ちゃんの体の様子に注意しましょう。
こんなアレルギー症状がでたら病院へ
・発疹や湿疹が出た
・口の周りがかゆくなったり唇がはれた
・体が赤く腫れてきた
・うんちが急にゆるくなった
・急に息苦しくなり、ぐったりとした様子
上記のような症状が現れた場合は、すぐに小児科病院へ。その際、何をいつどれだけ何と食べたかわかるよう、日頃から食べた離乳食のメモを作っておくと便利です。
離乳食の時期 気をつけたい食品
大人になると平気だけど、離乳食の頃、まだ体が完全に出来上がっていない赤ちゃんが食べてはいけない食べ物がいくつかあります。
卵
アレルギーでなくても、離乳初期には食べさせてはいけません。固ゆでの卵黄は離乳食中期から、卵白は離乳食後期以降から食べることができます。調理するときはしっかり加熱しましょう。アレルギーが出る恐れがあります。食べ始めの頃は動向に注意してあげましょう。
エビ・カニ(甲殻類)
食べてすぐに反応を起こす場合があります。すぐに、強い反応が出てしまうので、離乳食完了期が過ぎた1歳半頃まで食べさせないようにしましょう。食べさせるときは、よく加熱をしたものをごく少量ずつから試してみましょう。エビやカニなどの甲殻類は、普段反応が出ない大人でも、疲れている時などには症状が出るケースがあります。赤ちゃんも最初にトライする時は、体調の良い時を見計らってあげましょう。
マヨネーズ
つい味付けに取り入れがちなマヨネーズですが、マヨネーズは原料が生卵な為、注意が必要です。全卵が食べられる離乳食後期以降に少量から始めましょう。
はちみつ
はちみつは、加熱処理などの加工をしていないため、ボツリヌス菌が混入している場合があります。ボツリヌス菌を摂取した場合、赤ちゃんの腸管内で発芽し増殖する「乳児ボツリヌス症」になる可能性があります。抵抗力の弱い1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしてください。
やまいも
アクが強く、手や口に触れただけでかぶれの反応が起こる場合もあります。よく加熱をしてから、離乳食完了期以降にあげましょう。
そば
アレルギーを起こしやすい食品のため、抵抗力のつく2歳ごろまでは与えないようにしましょう。それ以後に食べる場合にも注意して、少量から始めましょう。
つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
アレルギー・・・赤ちゃんのママ・パパにとって最も心配なことの1つではないでしょうか。
皮膚炎はハウスダストなども原因の可能性も。病気がひどいようなら、病院で食物摂取の方法や症状によっては対策を練ってもらいましょう。ただし、自己判断で離乳食を勝手に制限しないように。
体質は子供が大人になるにつれて、自然に改善されることもあります。
アレルギーの原因となりやすいものは、ピーナッツ・たまご(ケーキなども)・日光・犬・金属・洗剤・カビ・そば・ごまなどなど・・・