妊娠中に気をつけたい感染症
妊娠中は、感染症にも気をつけなければいけません。
感染症とは、ウィルスや細菌などの病原体が原因となってうつる(感染する)病気のことで、妊娠中のママが初感染すると、胎児に影響を与えてしまうものもあります。
つわりでつらいときにそんなこと言われてもと思うかもしれませんが、パートナーの父親に協力してもらって妊婦のママの生活環境の衛生面には特に気を付けてもらいましょう。
文字通り感染することで発症する病気ですので、感染するような場所にいかないなどの日ごろのセルフケアで防ぐことができます。
妊娠中こんな感染症に注意!
特に妊娠中に感染してはいけない感染症を以下にあげておきます。
少しでも心当たりや違和感を感じたときは、すぐにかかりつけの産婦人科などに相談しましょう。
妊娠中こんな感染症に注意!
風疹 (ふうしん) | 妊娠4〜20週に初めて感染すると、赤ちゃんが難聴・白内障・心臓疾患などを起こす場合があります。(先天性風疹症候群=CRS) 抗体検査は産婦人科でできますので、風疹にかかっていないママは注意して下さい。夫や家族などが妊婦にうつさないよう、予防接種を受けるなどの対策を検討しましょう。 風疹感染がすべてCRSにつながるわけではありません。不安な時は、産婦人科などで相談してみましょう。 |
水疱瘡 (みずぼうそう) | 免疫のないママが初感染すると、まれに赤ちゃんの目の異常・皮膚の委縮が生じることがあります。妊娠週数によっても影響は異なります。 |
パルボウィルス (パルボB19ウィルス) | 幼児に多いりんご病(伝染性紅班)の原因となるウィルスです。 妊娠中に初感染・発症すると、約30%が胎盤を通し、赤ちゃんに感染すると言われています。流産や胎児水腫などを起こす場合もあります。注意が必要な感染症です。 |
性器ヘルペス | 単純ヘルペスウィルスが原因で起こる性感染症の1つです。 外陰部に水疱(すいほう)やかぶれがおこります。一度感染すると体内の神経節に潜伏し、妊娠時に症状が出てくる事もあります。産道感染により、赤ちゃんが肺炎や脳炎を引き起こすケースがあり、帝王切開が必要になる場合があります。 |
サイトメガロウィルス | ヘルペスウィルス科の細菌で体内に潜伏する性質があります。 特に妊娠初期に感染した場合に胎児に影響が出る場合があります。 |
性器クラミジア感染症 | クラミジア・トラコマチスによる感染症で、若年層の女性に多い性感染症です。 自覚症状がないのが特徴です。気づかないまま赤ちゃんに産道感染すると、新生児肺炎や結膜炎を引き起こします。抗菌薬を使い、お産までに完治をめざします。 |
B群溶血性連鎖球菌 (GBS) | B群溶血性連鎖球菌とは、女性の膣内や校門付近に比較的よく見られる細菌。 産道感染すると、赤ちゃんの髄膜炎(ずいまくえん)や肺血症などを起こす心配があります。陣痛時や破水時に抗菌薬を投与し、産道感染を防ぎます。 |
トキソプラズマ | 加熱が不十分な肉・猫のフン・土などに存在する原虫。 妊娠中の初感染で、ごくまれに胎児に影響が出る場合があります。 |
妊娠中の感染症を予防するには
妊娠中のママの体が感染症に侵されると、赤ちゃんの体に影響を及ぼしてしまう場合があります。
ですから、ママが感染症にならないように気をつけるのは、とても大切なんです。
具体的な対策としては・・・
清潔を心がける・外出後のうがい・手洗いを欠かさない
周囲の人があらかじめ予防接種をする(妊娠中や授乳中には受けられないワクチンもあります)
感染症は防げない病気ではありません。
小さい頃にお母さんに言われたようなのをみんなで守る。それだけです。感染症は周りの人間にも原因がありますので、周りの人も同じように心がけましょう。
つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
感染症は、予防が可能なもの。
ヘルペスウイルスなどのウィルス対策、クラミジア・カンジダ・トリコモナス・寄生など性器への感染は、とにかく清潔にすることで、回避できる確率があがります。
原因を除去したつもりでも、潜伏期があるのが、ウイルス性感染症。
病院(産婦人科・肛門科)などで処方された薬は、症状が改善されたからと言って勝手にやめてしまわないで!再発・発生の確率が高くなってしまいます。なかなかひとには相談できない悩みだから・・・人気ランキングや口コミなどで日記やブログを探して、評判の良い病院を調べてみるのも。