乳児・小児の窒息時の処置と心肺蘇生法
赤ちゃんや子供は、いろんなものを口に入れてしまいます。どんなに注意していても、喉にものを詰まらせてしまったり・・・そんな時、身近な大人が正しい処置を知っているか知らないかで大きく変わってきます。知識を身につけておけば、いざという時に慌てることが少なくすみます。
特に、体の小さな赤ちゃんと、1歳〜8歳頃の子供とでは、心肺蘇生法も少しずつ違ってきます。
知識を身につけておいて、いざという時に役立てましょう。
赤ちゃんが何かを喉に詰まらせてしまった時
乳児(1歳未満)の場合 | 小児(1歳〜8歳未満)の場合 | |||
意識がある | @ | 赤ちゃんをうつぶせにいて、お腹の下に腕を通します。お腹の下に通した手を顔に伸ばし、指であごを支えます。頭を低く保ちながら腹ばいの姿勢にさせます。 | @ | 子供の背後から両腕を回します。 |
A | てのひら全体で、肩甲骨と肩甲骨の間を、異物がとれるまで強くたたきます。 | A | にぎりこぶしをみぞおちとおへその間に置き、勢いよく上方へ付上げます。 | |
意識がない | ただちに心肺蘇生法を始めます。 人口呼吸の際、異物が見えれば慎重に取り除きます。 |
※病気やケガ・応急処置などについての情報は「母子健康手帳」「育児健康読本」などを参考に
作成していますが、当サイトが内容の責任を負えるものではありません。ごめんなさい。
情報は参考までにご利用ください。
赤ちゃん・子供への心肺蘇生法
「意識がない」「呼吸が弱い」「呼吸が止まっている」などの場合、
周囲に人がいるようなら大声で助けを呼び、119番通報をしてもらいましょう。
周囲に人がいない場合、まず心肺蘇生法を2分間(5サイクル)行い、それから救急車を呼びます。
乳児(1歳未満)の場合 | 小児(1歳〜8歳未満)の場合 | |
@気道確保→呼吸の確認 1)額の上に手を置き、 あご先の固い骨の上を ひとさし指で持ち上げる。 2)ほおを口・鼻に寄せて、 息をしているか 10秒以内に調べる | あご先にかける指は1本 | あご先にかける指は2本 |
A人口呼吸(息を2回吹き込む) | 乳児の口と鼻を大人の口で覆う。 胸が軽く上がる位の量を 1秒かけて1回吹き込む。 | 小児の鼻をつまみ、 胸が軽く上がる位の量を 口から1秒かけて2回吹き込む。 ふきこまない時は鼻をつまんでいた 指を離す。 |
B胸骨圧迫(心臓マッサージ) | 両方の乳首を結んだ線の中央より 指1本分下を、2本の指で 胸の厚さの約1/3程しずむ強さで 1分間に約100回のリズムで30回 押し、人工呼吸を2回。 | 両方の乳首を結んだ線上 (胸骨の中央から下半分)を てのひらの付け根で 胸の厚さの約1/3がしずむ強さで 1分間に約100回のリズムで30回 押し、人工呼吸を2回。 |
上記を、救急隊が到着するまで・呼吸が戻るまで繰り返す。
※病気やケガ・応急処置などについての情報は「母子健康手帳」「育児健康読本」などを参考に
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つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
子供の傷(きず)はついついあせってしまうもの。鼻血や異物混入・外傷などの応急処置マニュアルは、準備しておいて、すぐ見られるようにしておきましょう。救急病院や消防ではこれらの処置の講習などを行っているところも。やけどなど、早期処置で跡を残すことなく済む場合もあるようです。