お産時のトラブル・専門的な処置
一般に、安全な出産の条件とは・・・
・母体が赤ちゃんを押し出す力(娩出力)が充分にある
・赤ちゃんの状態の良い
・産道の状態がすべて整っている
などがあげられます。
しかし、時にはそれらが整わなかったり、母子が危険な状態になってしまうケースでは薬や帝王切開など、専門的な処置が必要となってくる場合もあります。又、お産ではママと赤ちゃんの安全が最優先。自然分娩や、立会分娩を希望していても、トラブルが生じた際にはそれらが叶わない事もあります。
大切なのは、出産前に処置の目的や必要性・リスクなどをお医者さんから十分に聞き、
納得した上で出産に臨むことです。
ただでさえ、出産の際や分娩室に入ると不安な気持ちになってしまうママも多くいます。きちんと理解し、安心して赤ちゃんを産むことに専念できるようにしましょう。出産・分娩時の不安を和らげるため、周囲の人も、これらの知識を持ち、ママをサポートしてあげてください。
知っておこうお産(出産)時のトラブル
お産(出産)時のトラブルを事前に知っておくことで、もし分娩時に何かあってもあせらず冷静に対応するのがプレママの最後の努めですよ。
【産道がなかなか開かない】 |
子宮口や膣がかたく、なかなかお産が進まない場合があります。 子宮付近をやわらかくする薬を用いたり、産道を広げる器具を挿入する事もあります。 |
【微弱陣痛・過期妊娠】 |
陣痛が弱くてなかなか生まれない・途中から陣痛がおさまってしまうなどして、出産まで時間がかかってしまう事(遅延分娩)があります。 子宮収縮薬を用いて陣痛や出産を促したり、赤ちゃんが十分に降りてきていれば吸引分娩やなどで補助し、出産に導きます。 子宮収縮薬は、分娩予定日を2週間以上過ぎても陣痛が起こらない(過期妊娠)にも用いられます。 |
【赤ちゃんの向きが悪い】 |
赤ちゃんは、産道の形に合わせて少しずつ向きを変えて、体を回転させながら頭から降りてきます。 しかし、あごを上げて顔から降りてくるなど、赤ちゃんが上手に向きを変えられない場合も。このような場合には、吸引分娩などの補助や、帝王切開に切り替えるケースもあります。 |
お産(出産)の際に起こりやすいトラブルは、以上のようなものがあります。
出産の際の専門的な処置について
分娩時のトラブルに対する処置を事前に知っておくことで急なトラブルにも少しは動揺を抑えられるというものです。
【子宮収縮薬】 |
子宮の筋肉を収縮させて、陣痛を起こりやすくしたり、促したりする薬。 まれに子宮の収縮が強くなりすぎて、母子が危険になる場合もあります。そのため、この薬を使う場合は胎児の心音や子宮収縮の状態をモニターなどで確認し、注意深く行われます。 お医者さんから必要性・効果・リスクについて説明を受け、不安な点があれば質問するようにしましょう。 |
【吸引分娩】 |
吸引分娩は、カップを赤ちゃんの頭に吸いつかせ、吸引力で引っ張り出す方法。 産道が充分に開いていなかったり、赤ちゃんの向きが悪くて詰まってしまったときなど母子ともに危険な状態になるのを回避するために行います。 |
【帝王切開】 |
母体の下腹部を切って胎児を取り出す手術。手術自体は難しいものではありませんが、特に必要がなければ行われません。 医学的に検証されていませんが、赤ちゃんはママの産道を通る際、ママから免疫や抵抗力をもらうのだと言われています。ですから、希望があっても必要以外には帝王切開は行われません。 開腹手術なので、赤ちゃんが生まれた後10日〜2週間ほどの入院が必要になります。 |
お産(出産)の際に起こりやすいトラブルに対する処置は、以上のようなものがあります。
つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
出産時にママが慌てたりパニックになったりするのが一番危険です。自分がパニックに陥りやすかったり怖がりだったりする人はパパに話をしておくとかソフロロジーを活用するなどして少しでも和らげるようにするのが大切です。