母乳育児とママの悩み
「赤ちゃんはおっぱいで育ててあげる、それが一番の幸せ」・・・昔はそんな風に言われるのが多かったようです。なので、現代の育児においても、母乳育児はとっても重要視されていますね。
もちろん、免疫効果を高めてくれたり、赤ちゃんのアゴの発達を促したりと「赤ちゃんを育てるための栄養素」がたっぷりつめこまれた、いわば、「ママのスペシャルドリンク」と言えるものです。
だけど・・・
おっぱいがなかなか出ない、吸われると痛い、上手におっぱいを飲んでくれない、などなど・・・母乳について悩むママはとっても多いんです。その重要性がわかるからこそ、多くのママが、一度は悩んでしまうようです。そんな悩みから、育児ノイローゼになってしまったり、一人で悩みを抱え込んでしまうママも増えています。
そこで最近では「本当に母乳育児じゃないとダメ?」「ママも元気でいられる育児を!」という考え方が増えてきています。又、ミルクを作るメーカー各社、「おいしいミルクを!」「たっぷりと栄養のつまったミルクを!」と、こぞって開発が進んでいます。
おっぱいだって、ミルクだって、そのメリット・デメリットを知れば、上手に付き合っていけるはず!何より赤ちゃんの周囲にいるママやパパが健やかで笑顔でいられる育児を目指して・・・「ママにも優しい」育児について、まとめています。
母乳育児に悩んだら、迷ったら、困ったら・・・?
母乳育児についての悩みは? | ||
1位 | 出が悪い | 30% |
2位 | 量が思ったよりも出てない | 20% |
3位 | 乳房の張り、しこりが気になる | 15% |
4位 | たまに痛みがあるのは乳腺炎・痛みの疑いかも | 12% |
5位 | 赤ちゃんが母乳を嫌がって飲んでくれない | 8% |
その他 | いつ・どんだけあげればいいのかわからない | 15% |
母乳の出が悪かったり量が足りないんじゃないのかな・・・?と悩むママが多いようです。特に初めてのママにはわからない問題や、不安が沢山。おっぱいについて悩んでしまう方は、相談もしにくいのでとっても多いようです。
母乳育児を誰かに相談しましたか? | ||
1位 | かかりつけの病院の助産婦さんに相談 | 35% |
2位 | 自分の実母 | 25% |
3位 | センパイママ・ママ友達 | 15% |
4位 | かかりつけの病院の保険師・看護師 | 13% |
5位 | パパ | 4% |
その他 | 雑誌やインターネットの掲示板 | 7% |
おっぱいの悩みは助産婦さんや自分の母親など、「センパイやその道のプロ」に意見を教えてもらうケースが多いようです。一方で「辛くて人には話せなかった」「ミルクで育てているのを、なかなか人に言えなかった」など、一人で抱え込んでしまった方も。また「周囲の声がとてもプレッシャーだった」「周りの人がうらやましくて、話せなかった」などなど、おっぱいが出ないことを引け目に感じてしまう場合もあるみたいです。
まわりの人の「大丈夫だよ」の声に救われたという声も多いので、母乳育児を含む子育て全般の不安は周囲との連係にもあることがうかがえます。
そんな中、注目は5位の「パパに相談した」。一見、的外れな相談に見える男性への相談ですが「パパがネットで色々調べてくれた」や「パパがサポートをしてくれて、楽になった」などの意見が。育児はパパとママの共同戦線!ママが悩んでしまったら、パパの腕の見せ所!?
母乳育児の悩み どうやって解消しましたか? | |
1位 | 母乳マッサージ |
2位 | ミルクを併用した |
3位 | 完全にミルクに切り替えた |
4位 | その他 |
ほとんどのママがまず試したのが「母乳マッサージ」。全体のほぼ98%の方が「何らかのマッサージを試した」と言っています。だけど、「やりすぎて逆に乳腺炎になってしまった」「全く効果がなかった・・・」など、効果はさまざま。「ミルクとの併用」や「ミルクへ安全に切り替え」に抵抗あるママがとっても多いのが現状です。「おっぱいじゃないと、愛情不足になってしまうのでは・・・」「おっぱいを吸ってもらえている他のママがうらやましい」などの声も。そんな「母乳へのプレッシャー」も、おっぱいの悩みを大きくしてしまっている要因のようです。
母乳育児も考え方しだい人しだい
昔から「おっぱいで育てたほうが赤ちゃんは健康で丈夫に育つ」と言われていました。又、「ミルクだと愛情が不足した子供になってしまう」・・・なども。
だけど、本当にそうでしょうか?
現在、日本で発売されている赤ちゃん用のミルクには赤ちゃんが育つのに十分な栄養素がたっぷりと含まれています。必要量などをきちんと守っていれば、赤ちゃんが栄養不足、栄養失調になることはまずありえません。また、愛情不足になることも本当にあるでしょうか?おっぱいだけが、ママが与える愛情表現では勿論ありません。母乳でなくても、いつも元気で笑顔なママのほうが、赤ちゃんの健やかな成長に本当に必要なものかも知れません。(ミルクについて詳しくは「母乳と赤ちゃん」のページも参照してください)
絶対に母乳じゃないと!と思う気持ちから、自分を開放してみましょう。
周囲の声もあるでしょうが、自分に一番強いプレッシャーを与えているのは、自分本人かも知れませんよ・・・
「ママが元気で育児ができる」これが一番、赤ちゃんの健康にとって大切なことでは、ないでしょうか
つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
母乳で悩むママは、実は意外と多いのです。ママの掲示板や日記などでも圧倒的に悩みのネタにあがるのが、母乳・粉ミルクについて。
赤ちゃん(新生児・乳児)の育児に必須栄養たっぷりとはいえ・・・気持ちに負担がかかっては、良くないというのが、最近の傾向。桶谷式・アロマ療法や口コミによる様々なマッサージ方法もありますが・・・何事も、ほどほどに。粉ミルクを併用したりしましょう。