そんなに重要?母乳育児
「赤ちゃんはおっぱいで育ててあげる、それが一番の幸せ」・・・昔はそんな風に言われるのが多かったようです。なので、現代の育児においても、母乳育児はとっても重要視されていますね。
もちろん、免疫効果を高めてくれたり、赤ちゃんのアゴの発達を促したりと「赤ちゃんを育てるための栄養素」がたっぷりつめこまれた、いわば、「ママのスペシャルドリンク」と言えるものです。
だけど・・・
おっぱいがなかなか出ない、吸われると痛い、上手におっぱいを飲んでくれない、などなど・・・母乳について悩むママはとっても多いんです。実際、何らかの「母乳育児についての悩み」を感じているママは、全体の80%以上!(詳しくは「母乳とママの悩み」のページも参照してください) その重要性がわかるからこそ、多くのママが、一度は悩んでしまうようです。そんな悩みから、育児ノイローゼになってしまったり、一人で悩みを抱え込んでしまうママも増えています。
そこで最近では「本当に母乳育児じゃないとダメ?」「ママも元気でいられる育児を!」という考え方が増えてきています。又、ミルクを作るメーカー各社、「おいしいミルクを!」「たっぷりと栄養のつまったミルクを!」と、こぞって開発が進んでいます。
おっぱいだって、ミルクだって、そのメリット・デメリットを知れば、上手に付き合っていけるはず!何より赤ちゃんの周囲にいるママやパパが健やかで笑顔でいられる育児を目指して・・・おっぱいとミルクについて、まとめています。
こんなこと知ってる?母乳について
まずは母乳の良い点としては・・・
・栄養満点 ⇒ 赤ちゃんが大きくなるための栄養素が詰まっています
・免疫効果が高まる ⇒ お母さんから免疫効果を受け取ることができます
・アゴの発達に良い ⇒ 乳首を吸うことで、アゴの発達を良くします
・産後のママの回復やダイエットに良い
などなど・・・やっぱり、赤ちゃんのためもの。おっぱいにかなうものはないんですね。更には、一番下のママの産後の回復力を高めてくれる効果があったり、おっぱいを飲んでもらうことでダイエット効果もあるとか。
だけど、上記の利点を知っていれば、逆におっぱいが出なくても、ミルクで栄養補給や免疫力をアップすることもできますし、アゴの発達だって、気をつけてあげることができます。ママのダイエットや産後の回復だって、そう。どれも「母乳じゃないと、絶対ダメだ!」とは言えないかもしれないとわかります。
母乳のメリットを知れば、母乳以外でも補ってあげられることがわかってくるはずです。
母乳にトライ!
それでも、「できればおっぱいをあげたい・・・」と思うママは多いもの。しかも、ママの母親やおばあちゃんが納得するとは思いにくいもの。まずは自分でできること、少しずつやってみましょう。
母乳マッサージをして乳首を柔らかく保つ。おっぱいが出やすい乳房を保つ。
最近では産婦人科で出産前や検診の際に、併せて指導してくれることが多くなりました。「胸が張って痛い!」などの場合にも同様に、検診を受けて正しくマッサージの指導をしてもらって悩みが解消される場合も。どうしても気になる場合には、早めに相談してみるとよいでしょう。
赤ちゃんが飲みやすい、おいしい母乳にするための食事をとる。
高カロリー・高脂肪のものは、母乳の味を悪くすると言われています。
ケーキや甘いもの、脂肪分の高いものも、たまには必要。だけど、いつもの食事には気をつけて。生クリームは母乳の味が悪くなると言われています。「よく噛んで、いろんな食品をバランスよく食べる」が基本ですが、母乳の元となるのは、血液。血液の質を高めるための食品を上手に摂取することで、味・質の良いおっぱいになります。
「赤ちゃんが上手におっぱいを飲んでくれない」「母乳を嫌がる・・・」こんな場合には試してみると良いでしょう。もちろん、「ストレスにならない」のが一番重要です。嫌がるのを無理に何度もトライしてしまうと、赤ちゃんにとって嫌な時間になってしまう可能性も。
「今日はおっぱいの出が悪いから、ミルクにしよう」「体調が悪いから、今日はミルクに切り替えよう」「量が足りなければ、ミルクを飲んでもらえばいいんだ」など、気軽な気持ちが大切ですよ。
ミルク育児にだって、メリット・デメリットはあります。勿論、母乳には劣る部分も・・・
だからこそ、きちんと知っていれば、大丈夫。
【ミルクのメリット】
・授乳間隔が長くなる |
一度に飲ませてあげる量が多かったり量を調節しやすいので、何度も授乳する必要がありません。 |
・飲んだ量を把握しやすい |
哺乳瓶で作って飲ませるのでいつ・どれだけ飲んだかが把握しやすく健康管理の目安となります。 |
・パパや他の人、誰でもあげられる |
ママが辛い時、手が話せない時にも哺乳瓶なら誰でもミルクがあげられます。 |
・ママが風邪などの時に安心 |
必要な栄養素をかかさずに与えてあげることが可能です。 |
【ミルクのデメリット】
・費用がかさむ |
飲む量も質も、妥協できないから費用はかさんでしまいがち。 |
・免疫力がもらえない |
やっぱり母乳にはかないません。 |
・おっぱいよりも消化が悪い |
これもやっぱり母乳にはかないません。 |
・哺乳瓶などの消毒や扱いが大変 |
哺乳瓶やその他の付属品は、飲む前に必ず殺菌消毒が必要です。 |
・出掛ける際に荷物がかさばる |
ミルクは「忘れた」ではすまされないモノです。数日ならば消毒セットも必要です。 |
最近では、どんどんと質の良いミルクが発売されています。「愛情が不足してしまう」などと言われがちですが、授乳時以外にも抱っこしてあげる機会を増やしたり、話しかける機会を増やしてあげることで、十分にカバーしてあげられます。逆に「ミルクなら誰でもあげることができるから、仕事分担ができて助かる」とか「病気の時は絶対にミルクにしています!」などの声も。
完全にミルクに切り替えたママの中には「まずは乳首をくわえてもらって、それからミルクをあげています」という方も。親子のスキンシップにもつながりますし、マッサージ効果もあります。又、「諦めてミルクに切り替えたら、1か月後位から急におっぱいが・・・!」なんて声も。
そうです。おっぱいの出る・出ないには個人差があって、生まれてすぐには出なくても、徐々に量が増えてくるなんてケースもあるのです。
焦らず、悩まず、いつでも体調を万全に!これが最も重要なことではないでしょうか
つれづれなるままに・・・ちっさいメモ
母乳で悩むママは、実は意外と多いのです。ママの掲示板や日記などでも圧倒的に悩みのネタにあがるのが、母乳・粉ミルクについて。
赤ちゃん(新生児・乳児)の育児に必須栄養たっぷりとはいえ・・・気持ちに負担がかかっては、良くないというのが、最近の傾向。桶谷式・アロマ療法や口コミによる様々なマッサージ方法もありますが・・・何事も、ほどほどに。粉ミルクを併用したりしましょう。